突然ですが子どもへの叱り方、どのようにしていますか?
・叱っても効果がない気がする
・つい大声を出しすぎてしまう
そんなお悩みをお持ちのママやパパもいらっしゃることでしょう。筆者自身、子どもへの叱り方について試行錯誤してきました。
そこで今回は、子ども自身が嫌な叱られ方や、先輩ママが叱る時に注意している点、筆者自身の失敗談などを紹介。
親も子どもも、それぞれ性格が異なるため、すべての親子に当てはまるとは限りませんが、今後の育児の参考になると思うので、ぜひご覧ください。
子ども自身はどう感じている?最も嫌な叱られ方3選
叱り方を知る前に知っておくべきなのが、「叱られる立場の子ども達がどのように感じているのか」。
今回は筆者のママ友とその子ども10組20人に対しアンケートを実施しました。
ママへは「子どもの時にどんな叱られ方が嫌だったか」、子どもに対しては「どんな叱られ方をされた時に嫌だと感じるか」を質問しました。その結果、多くのママと子どもが不快に感じた叱られ方を3つ紹介します。
1.しつこい叱り方
多かった回答の一つが「しつこい叱り方」。
今叱っていること以外の関係がない事柄について叱る、普段は叱らないような細かな部分を指摘するような叱り方を嫌がる回答が多く挙がっていました。
子どもからは「ママとパパが喧嘩した日は、いつもより怒られる」という意見も挙がり、気まずそうにするママ友も。
2.人と比べる叱り方
「しつこい叱り方」以外に回答が多かったのが「人と比べる叱り方」。兄弟や学校の友達と比較した叱り方です。
「○○はできているのに……」「あの子はこのテスト90点以上取っていたらしいよ」など他人と比較されるような叱り方に嫌悪感を抱く声が多く寄せられていました。
ママ友からは「子どもの時に自分が嫌だと感じていた叱り方なのに、ついつい子どもに叱ってしまうことがある」と後悔する気持ちも挙がっていました。
3.一方的な叱り方
3つ目は「一方的な叱り方」。
「頭ごなしに決めつけて大声で怒鳴る」「子どもの言い分を聞かず一方的に怒る」「性格を否定するような叱り方」に対し、不快に思うという意見がが挙げられていました。
先輩ママへアンケート!叱る時に注意していることベスト3
「子どもが嫌がる叱り方はわかったけれど、どんな風に叱れば子どもに気持ちが届くだろうか」と悩んでいるママも多いのではないでしょうか?
今回は先輩ママがどのような点に気をつけて叱っているのかについてお伝えします。
以下、2010年に発行された『写真でわかる!はじめての男の子育児 0~3歳』に掲載されているママへのアンケート結果を紹介。
1位 感情的にならない
2位 叱る理由を説明する
3位 手を上げない
先輩ママの多くが「叱るのならば、感情で手を上げることなく、理由もしっかり説明した上で叱りたい」と考えていることがわかります。
しかしネット上の育児掲示板を読んでみると、ついつい声を荒げてしまった経験があるママ、叱り方を模索しているママが多くいらっしゃいました。
【体験談】筆者が後悔した叱り方と改善した方法
筆者自身は、心のキャパシティが狭いと自覚しており、短気な性格でもあります。そのため人一倍子どもを感情的に叱らないよう意識してきました。
それは筆者の母から叱られてきた経験も影響しています。子どもからみた母はヒステリックで、いつどのタイミングで怒り出すのかわからない人でした。
そんな母のようにはならないと心に決め出産し、育児をスタートさせた筆者でしたが、現実はとても難しいものでした。
4歳ごろになるとダメなことだとわかってやることも多くなり、わかってくれないわが子を叱る時に、毎日感情的に怒っている自分に気がつきました。
それからこのままではダメだと思い、筆者なりにさまざまな対策を立てるように。
まず叱る時に一呼吸置くこと。人間の怒りは6秒しか続かないと言われています。たとえば子どもがいたずらした時などは、カッとなってしまいがちです。しかしそこで一呼吸置くことで、感情を落ち着かせるよう意識しています。
また4歳にもなると何度も繰り返し行ってしまうことには意味があるようになります。親の気を惹きたい、ダメだけど楽しいからやってしまう。
そんな時は「なぜしてしまうか」を根気強く聞き、親からも「なぜダメなのか」を根気強く伝えるようにしています。
さらに、日々の育児の中で余裕がなく、声を荒げてしまいそうな時は夫に子どものフォローをお願いしたり、実母に電話をかけ、筆者が落ち着くまで子どもと会話してもらったりします。
筆者自身、育児をしながら親として成長している途中。そして子どもはママ一人だけでなく、夫や祖父母、幼稚園の先生などと協力して育てていくものです。
ママはあまり自身を追い詰めすぎず、感情を上手にコントロールしながら子どもと向き合っていくのがよいのではと個人的には感じています。
叱ることはダメなことじゃない!叱り方に注意しよう
今回は子ども自身が嫌だと感じる叱り方や、先輩ママが叱る時に注意している点、筆者自身の失敗談などを紹介しました。
・子どもが嫌な叱り方は「くどい叱り方」「他者と比較した叱り方」「一方的に否定した叱り方」
・先輩ママが気をつけている叱り方は「感情的にならない」「叱る理由を説明する」「手を上げない」
子どもを叱ることは育児の一環で、避けては通れないもの。しかし叱る方も叱られる方も嫌な思いをするのは不本意なこと。
自身の感情を上手にコントロールして、子どもへしっかり伝えるような叱り方を心がけていきたいものですね。
【参考資料】
・写真でわかる!はじめての男の子育児 0~3歳(監修者:渡辺とよ子 株式会社西東社 2021日8月10日発行)